食オタ|食の資格者コミュニティ

れんこん三兄弟へ直撃取材!前編〜れんこん収穫に挑戦!

365マーケットの「食育マルシェ」でも
取り扱わせていただいている「れんこん三兄弟」。

茨城県稲敷市にある 
れんこん三兄弟さんへ行ってきましたー!! 

わたくし、初取材! 

貴重なお話しが聞けるということで、 
365マーケット総勢8名!

愉快でオタクな仲間たちで訪問!
 

今回は取材ということで、特別にご対応いだきました! 
(通常、収穫体験は行っておりません) 

ご協力いただき感謝・感謝です!! 

そんなメンバーを快く受け入れ、 
丁寧な説明や案内をしてくれたのは…
宮本さん↓

社名の三兄弟の一人でもある
代表取締役 宮本貴夫さんです。

元体育教師ということで、 
れんこんに対する深い知識だけでなく、 
歴史のことでも何でも答えてくれる !

誠実で笑顔が素敵な博識なお方です。 
(三兄弟の詳しい説明は後編で!) 

れんこんって何??

そもそも「レンコン」って何か知っていますか?

 レンコンは、漢字で「蓮根」ハスの地下茎が肥大したもの! 

葉が10枚〜13枚出てきた頃地下茎が育ち始めるそうです。

この地下茎がれんこん! 

れんこんは湿地帯、つまり水の中の土(泥)に育ちます。

品種にもよりますが、 
今回取材したレンコンはおおよそ5節(5個連なる)になるもの。 

茨城県ものは丸い形が特徴だそうです。 

案内してくれたのが、こちらの畑。 

上にネットが張られているのにお気づきですか? 

Q.れんこんは地下茎なのに、なぜネットをはるの??
↓ 
A.それは、鳥類の被害から守るため! 

鳥の食害を防いでるんですね!

葉がある時期は被害はないですが葉が枯れたあと!

鴨が飛来するとなんと潜ってレンコンをつついて食べてしまうそうです。 

他にもレンコンには貝類の外敵も! 
深い水の中で育つので、貝までに狙われているなんて驚きです。

大きなタニシ発見! 

なるほど〜!! 
手厚く外敵から守る必要があるわけですね! 

 れんこん収穫に挑戦!

今回宮本さんのご厚意で特別に
収穫体験をさせていただけることに!

ヤサオタメンバー一同、
ワクワクが止まらない!笑

収穫準備

収穫する前に重要なこと。

それは、湿地帯であるレンコン畑に入る前の装備です!

当然ながら普段着では濡れてしまってできません。 

そこで登場するのが…
ジャーン!! 

宮本さんのご友人であるウェットスーツメーカー社長に
特別に注文をして仕立ててもらった完全防水のウェーダー! 
※このスーツはウェットスーツではなく濡れない着衣のためウェーダーと呼びます!

ズラリ! 

左が春・夏用、右が秋・冬用。

 今では他のれんこん業者さんにも大人気のウェーダー店だとか。

かっこいい社名入り! 

このウェーダーは、 ダイビングで使用するものとは違います 。

動きやすいように股下が余裕をもって作られていたり。

水に浸かる下半身は5㎜、上半身部分が3㎜と厚さも異なります。

れんこん収穫に適した最強必需品! 

長靴や手袋との接続部分も水や泥が入り込まないように密閉!

手袋もメッシュ加工で厚さにもこだわりぬいた1着5万円の高級ウェーダーなのです! 

そんなスーツの横で、 
大きさを比較してみるヴァカボ長岡社長(笑) 

さっそく出発!

素晴らしいアイテム、ウェーダーを荷台に乗せて収穫するレンコン畑へ車で移動! 

見えてきましたー! 
ひろ〜い! 
広大なレンコン畑が!! 

正直想像を絶する広さです! 

宮本さんの管理している土地は、 な、なんと…12ヘクタール! 

その大きさ東京ドーム3個分! 

収穫する湿地帯の横には用水路と、 

写真のような機械がたくさん並んでいます! 

これは収穫時に使用する水を送るためのポンプの役割。 

この機械のモーターから水を循環噴出して収穫します! 

このような力があって おいしくて美しいレンコンが収穫できるわけですね! 

いざ収穫!!

いよいよ待ちに待った収穫!
全員ワクワク! 

宮本さんからウェーダーの着方と、 入水方法のレクチャーを受ける一同。

入水したら泥の中にあるレンコンの位置がわからないので、 
肘あたりを目安に探すことがポイント! 

それより上も、それより下も見つからないそう…。 

ムムム…
なんだか不安になってきた。 

ウェーダーの着方 

① ビニール手袋をはめる。 
手が泥まみれにならないよう汚さないため! 


② 靴を脱ぎ、長靴部分に足を入れる。 
1人では着替えがうまくできず
介抱してくれる心優しい魚谷さん
(感謝!) 


③ 後ろのファスナーと肩側のファスナーを閉める。 
豊岡さんと仲良くお着替え終了! 

着た感想は…

着ぐるみになったみたい!! 
なったことないですけど、
あくまでも想像で。 

ダイビングで着るウェットスーツとは全然違い、 
密着感はありませんが、でもちゃんと防水! 
スバラシイ! 

いよいよ入水

入水に戸惑い、立ち尽くしている図。 

沼地のためモタモタしていると足がどんどん沈んでいくので
つま先で歩くのがポイントだそう! 

赤いトロ船は収穫したレンコンを入れるアイテム。 

宮本さんたちベテランの方は、 
60分でこの船をいっぱいに収穫! 

すごい〜!! 

おそるおそる入水し、 
手をつないで収穫場所まで向かいます! 
ここで転んだら共倒れ! 

キャーキャー言いながら目的地まで到達しました! 

これだけでやりきった感満載(笑) 

ジーっと立っていると どんどん沼地に足がはまるので、 
待機時は足踏みするのがオススメ♪

収穫してみよう!

まずは、宮本さんがお手本を見せてくれました! 

レンコン収穫ではひざ立ちが基本姿勢。 

右脇でホースを抱えレンコンの根の部分に水圧を当て収穫します。 

この時、節に水圧が当たるとレンコンはポキっと折れてしまう!

折れると泥も入り売り物にはできないそうです。 

見てください! この水圧! 

持つと水圧だけで身体が後ろに倒れてしまう位のパワー。 

私たちは初心者なので水圧を緩めてもらいましたがそれでもかなりの体力が必要。 

さすが宮本さん! 
あっという間に綺麗なレンコンGET! 

パチパチパチパチ!! 

いざ、私も挑戦!! 

膝立ちをし、右脇にホースを抱え、左手でレンコンを探すのですが…


まずホースを持ち続けるだけで
体力が消耗… 

「なんかあった!」 と思いホースで水を当ててみます! 

目では見えないため、どこに当たっているのか分からない!

やはりポキっと折ってしまいました(泣) 


「まだ残りがあるはずだから、探してみて!」
 
探すこと数分… 

「あった!」 

残りのレンコン! 
収穫したものは水流で洗い流して 

「やったー!!」
無事1本収穫です! 

お次の豊岡さんも収穫成功♪ 
2人でご満悦!! 

収穫後は少しお疲れモード。 
泥まみれになることなく無事帰還! 

その他メンバーの様子は… 

ヴァカボコンビ
社長長岡さん&編集長藤田さん

泥に臆することなく、 はじめてとは思えない手際の良さで収穫! 

藤田さんのレンコンがメンバー中一番の大物!! 

折らずに収穫できるなんてスゴイー! 
さすがの一言! 

スーツ姿も可愛いヤサオタ
増田さん&根本さんコンビ 

恐る恐る入水・・・ 

水中はしがみついちゃうくらい足が持っていかれ大変なんです! 

2人も無事収穫成功!! 

私達が収穫した重いトロ船を宮本さんが運んでくださり、 

このレンコンをお土産に…と! 
わぁ!感激です! 

1本のレンコンを収穫するのに、 とても大変な労力が使われていることを実感しました。 

宮本さん曰く、レンコンの収穫をすると 
「体幹が鍛えられ、上腕の筋肉もつく!」とのこと。 

まさにその通り! 
相当体力が鍛えられます。

教えてQ&A

収穫で気になったことを
いくつか宮本さんに質問! 

Q.どうしたらうまく収穫できる?
   ↓
A.手の感覚。経験と勘。
手掘りの場合は、どのあたりにレンコンがあるかをイメージしながら、根の部分に水を当てていくことが重要。

Q.収穫で大変なことは? 
   ↓
A.風の台風が生育中にきてしまうと、生産量が落ちるので大変。
雨の台風であれば大丈夫だが、風だけの台風は、葉や茎にダメージが大きい。一昨年の台風では、生産量が2〜3割の被害があった。 

Q.一日にどれくらい収穫するの?
  ↓
A.約500kg 

Q.収穫するのは何時頃? 
   ↓
A.春・夏は早朝、秋・冬は昼間。 

収穫を終えて

宝探しのようで 
「あー!楽しかった!」 
というのがメンバー全員の感想。 

一生に一度あるかないかの貴重な体験でした!! 

とはいえ、 私たちはおいしいところだけを体験しただけ。 

レンコン農家さんは、 計り知れないと苦労と努力を
日々重ねていることを改めて実感したのであります! 

収穫終了後は早速移動 。

荷台に収穫したレンコンを積み濡れた布をかけておきます。 

この布は、レンコンを乾燥させないようし
泥が固まらないようにするため。 

こういった繊細な仕事も重要なのです!

レンコン収穫体験だけでなくなんとお昼までレンコン尽くし!

用意してくださったのは宮本さんお母さま。

なんというお心遣い…

お楽しみお昼のメニューは 

●れんこんカレー 
●レンコンチップス 
●れんこんサラダ 

期待していたレンコン尽くし♪ 

本当にどれも美味しくて食欲が止まりません! 

レンコンチップスは茨城県の直売所でも販売されているそう! 

美味しい昼食をいただきながられんこん話しに花が咲く私達。

「こんなにレンコンに話を被せてくる人たちはなかなかいない!」 

と、宮本さんを言わしめた程の 楽しいオタクトーク炸裂!

れんこん三兄弟の成り立ち、
出荷の体験、 
ダンボールの裏話などなど… 

気になる内容盛りだくさん! 

しかし! 
全てはここで書ききれないため 
今回のヤサオタは、いったん終了! 

後編次回予告 

この曲がった包丁は何に使うの?? 

次回、ワクワクの後編へ続く〜

お楽しみに!!