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もやしをお家で育ててみよう!


もやしをお家で育ててみよう!

安くて美味しい!
しかもヘルシーな、もやし!!

料理のバリエーションもあるし、ボリュームもでるし、我が家でも大活躍です♪

ということで、今回のヤサオタNOTEは…
夏休み自由研究シリーズ!

もやしをお家で育ててみよう!


いろんな豆で挑戦してみました!
お家でも簡単に育てることできましたよ〜♪

それでは!
自家製もやし栽培してみましょう♪

もやしって何なの?


私たちが食べているもやし。
もとは「豆」です!!

でもそもそも、もやしの白い部分って、いったい何…?

もやしクイズ①

もやしの白いところは、なんの部分でしょうか?

A) 根  B)芽  C)茎

正解にいく前に…

ちょこっと植物のお勉強!

種(豆)には、こんな要素があります


になる部分
になる部分
になる部分

種の中に水分が入って、空気と温度の条件が揃うと、まず根が出始めます。


先に出るのは芽じゃなくて、根っこ!
根が出た後に、「胚軸」が地表に向かって伸びてきます。

胚軸(はいじく)=茎になる部分

絵で描くと、こんなかんじ。

そして「光」を感じると葉がでます。
葉が出てくるとだんだん、胚軸は茎になっていくんですね〜!

ところが!
暗い所では光を感じられない…
つまり、葉がでないんです!!

根が出て、胚軸が伸びて伸びて…
光がないから葉が開けないよ〜

もやしって、そんな状態。
もうわかったかな?

そう!つまり!!
私たちが食べている白い部分は、伸びた胚軸(=茎になる部分)なんです!

正解は…

C)茎 

でした!

もやしの栽培は、胚軸を柔らかく伸ばすために、土は使わず光を当てずに育てるんですね。

もやしの種類って?

もやしって、豆といっても、何の豆から作られているんでしょうか?

一般的に売られているもやしは主に

この3種類!

・大豆もやし
・緑豆もやし
・黒豆もやし

なんの豆のもやしなのかは、もやしの袋の裏側の表記を見ると分かります!
ちょっと調べてみましょう。

●大豆もやし

その名の通り!
「大豆(だいず)」のもやしです。

原料種子というところを見ると…

「大豆」と書かれてますね〜。
大豆の中でも小さめの豆を使用してます。

大豆もやしは、大豆に含まれるイソフラボンも摂れるので、
機能性野菜として人気ですね!

●緑豆もやし

袋の裏を見てみると…

原料種子「緑豆」と書かれてます。
緑豆(りょくとう)とは別名「青小豆(あおあずき)」で、あずきの仲間です。
春雨などにもなる豆なんですね〜。

●黒豆もやし

袋の裏には…

もやしの種子「ブラックマッペ」と書かれています!

…ブラックマッペ???

ブラックマッペは別名「黒緑豆(くろりょくとう)」で、緑豆の黒い品種なのです。

黒豆もやしと言うくらいなので、てっきり大豆の仲間の黒豆から作られているんだと思ってましたぁ…。

もやし豆の種類はこの他にも、ムラサキウマコヤシモヤシの「アルファルファ」や、落花生の「ピーナッツもやし」などもあります。

でも、生産量が多いのは緑豆もやし!

スーパーなどでも緑豆もやしが断然多いです。
そして安い!
なぜでしょうか…??

その理由も栽培してみたらわかりました!
後ほど〜

もやし栽培の準備


まずは栽培計画をたてましょう
これ、とっても大事!
今回身に沁みました…。

◆栽培日数

7〜10日

◆日程計画

毎日水を変えるので、朝晩お世話ができる日程で、栽培の計画を立ててくださいねー!
私は出張と被り…車に乗せて出張先にも連れて行きました。

◆環境

20〜25℃で湿度の高くないところ、暗い部屋

もやしクイズ②

家の中で、もやし栽培に適した場所はどこでしょう。

A) 窓際 B)お風呂場 C)玄関

正解は…

C) 玄関 

光を当てずに栽培するので、窓際は絶対だめ!

また、お風呂場も暗いので良さそうですが…
お風呂場は使っていない時でも湿度があるので、
カビやすくなってしまいます。

実際に脱衣所に置いていたらカビさせてしまいました…。

◆用意するもの
・豆(種)
・口の広い瓶
・ネットまたはガーゼ
・輪ゴム
・アルミホイルまたは箱(光をさえぎるため)

◆注意すること
使う豆は、もやし用として販売されている豆(種)
または、食用に販売されている豆を使いましょう。

野菜の種は、害虫や病気から守るために農薬が使われていることも多いです。

農薬というのは、ある程度の期間を過ぎると無くなる量、野菜自体には影響のない基準で使われていますが、もやしで食べるのにはちょっと心配な量です。
※枝豆(大豆)の種で、もやしを作るのは危険です!

もやし栽培の手順


先に、私の栽培した結果から、手順をまとめておきますね〜

①瓶を煮沸消毒
カビなどが生えないように煮沸消毒しておきます

②瓶に豆を入れる!
このとき欲張っちゃダメ!
豆を多く入れすぎると、密集してカビが生えちゃいました。

豆は、水分を吸収すると大きくなるんですよね。
それに、もやしになると体積が増えるので、瓶からもやしが出せなくなります…。

②豆を洗う

水を入れ、軽く瓶を回して種を洗います。
この時、手で触ったりしないように注意!

手で触ると雑菌が入るので、これまたカビや腐りの元!!

豆が流れ出そうなときは、消毒している箸などで押さえるようするといいですよ!

③ガーゼで蓋をしてから、お水を入れる

ガーゼがピンと張れるように輪ゴムで止めます。

このガーゼは、収穫まで外さないのでしっかり止めておいた方がいいですよ!
水の量は、豆の3倍量くらいがちょうどイイ感じです!

④光をさえぎる!
瓶をすっぽりアルミホイルで包みます。

光が入らないように〜
すき間がないよう気をつけて!

箱などに入れてもいいですよ♪

 
わたしは何種類も作ってみたので、箱に入れて栽培しました!

⑤24時間漬けたら水を捨てる!

少し、豆が割れてるのわかりますか?
豆に十分に水分が含まれると、皮が破けて発芽の準備が始まるんです♪

⑥毎朝毎晩、豆を洗う!

毎日朝と晩、ガーゼ越しに水を注いで、軽く回して豆を洗います。

豆が割れないよう、瓶をつたうように水を注いで水を捨てます。
優しく〜優しく〜がポイント。

しっかりと水を切って、アルミホイルや箱に戻します。
これ、毎日の作業です!!

毎日はちょっと大変でしたが、
やってみるとなんだか愛着♪

それでは私の栽培記録、見ていきましょうー!!

栽培してみた!


まずは、もやし用として売られている豆・穀物を取り寄せてみました。

私が試してみたのはこの4種類。

・大豆もやし
・緑豆もやし
・黒豆もやし
・胡麻もやし

水につけた翌日を1日目として、
栽培観察スタートです!!

●1日目

特に大豆は浸水前と比べてだいぶ大きくなっていました!
緑豆と黒豆は皮が割れていますね。

●2日目

おぉぉ〜!!スゴイ!
早くも根が出てきました!

胡麻もやしは、小さくて見えにくいけど、

ちらほら根がでてる!

●3日目

もやしになる部分、胚軸が伸びてきた!
緑豆と大豆は、豆より長くなってきてます。

●5日目

緑豆と黒豆は瓶の半分がもやしでいっぱいにふくれあがってます!

毎日のすすぐ程度の水分と、豆の中に蓄えていた養分だけで、こんなにも胚軸を伸ばしていく…。
植物の生命力ってすごいっっ!

●6日目

そろそろ大きくなってきたので、個別で見ていきましょう!

大豆もやし

まだまだ胚軸は伸びそうです!
が。
大豆が黒ずみが目立ってきました…。

緑豆もやし

瓶の上の方まで押しあがってきてます♪

黒豆もやし

豆をぐいぐいと押し上げてる〜!
この様子、なんだか応援したくなる!

胡麻もやし

●7日目

大豆もやし

豆が黒くなってカビが生えてきてしまったので、ここで栽培終了…。

緑豆もやし

瓶いっぱい!!
すっごい伸びてる!

黒豆もやし

ネットを突き破ってきそうな勢い!
ほとんどがまっすぐ上へ上へ成長しています!

胡麻もやし

小さいですが、しっかりと胚軸が伸びてきています。

●8日目

緑豆もやし

瓶からはみ出ております…(笑)
「早くだして〜!」
そんな声が聞こえてきそう。

瓶から出してみました!

7日目くらいで収穫しても良かったかも。
ひげ根と幼葉が出始めちゃってました。

幼葉が出始めると、少し硬くなってしまうので、
この手前が美味しいみたい。

黒豆もやし

こちらも瓶から出しました〜♪
欲張ってたくさん豆を入れたので、出すのが一苦労でした…。

胡麻もやし

胡麻もやしも、しっかり伸びてますよ!
粒が小さいせいか、もやしが絡まってるー。

育てたもやしを観察!


じっくり、今回栽培したもやしを観察してみます。

私たちが食べている白い部分は「胚軸」。
そしてその下、ひょろーんと細長く伸びているのが「根」。
豆のところから生えているのが「幼芽」。

自家栽培したもやしと、売っているもやしの「見ため」を比べてみました。

緑豆もやし

(左)市販 (右)自家栽培

黒豆もやし

(左)市販 (右)自家栽培

どちらも、市販のもやしのほうが太くて白い!
折ってみると、市販のもやしの方がみずみずしい感じ。

育てたもやしを食べ比べ


収穫したてのもやしには、皮がついてます。

この皮は、食べても大丈夫ですが、
取ってあげた方が食べやすいですね〜。

取り除くのは簡単ですよー。

ボウルなどに入れて、水でジャブジャブ洗うと浮いてきます。

自家栽培のもやしは特に!
必ず加熱をして食べましょう!

市販のものと食べ比べてみました!

緑豆もやし

(左)市販 (右)自家栽培


黒豆もやし

(左)市販 (右)自家栽培

どちらも自家栽培したもやしのほうが、細くてやや硬いです〜。

よく噛んでたべるからなのかな?
豆の味がしっかりするような…気がする!

みずみずしくて歯触りがいいのは
市販のもやしでした!

ほかの豆で挑戦!


わたくし野菜オタクなので!
普通にもやしを栽培しただけでは終われません!(笑)

他の豆でももやしは作れるのか?
徹底実験!!

そして挑戦したのはこちらの8種類!

・料理に使う大豆
・黒豆
・白ごま
・ピーナッツ
・あずき
・ささげ
・とうもろこし
・ひよこ豆

それでは、豆ごとに実験結果を〜。

大豆(料理用)


もやし用の大豆は上手に育てられませんでしたが、料理用の大豆は、立派に成長しました!!


市販の大豆もやしと比べても、かなり大きい!


そして、硬かったかった…。
もやしで食べるのには、少し食べにくい

黒豆(料理用)

これは、苦戦しましたー。

浸水すると豆が柔らかくなってしまう。

…なので、
洗っている途中で崩れてしまったり、
せっかく出てきた根が取れたり。

最終的には、カビてしまったので
食べることはできなかったです。

もやしの種類の説明でも書いたように、黒豆もやしは大豆の仲間の黒豆ではなく、緑豆の仲間で小さな豆。

黒豆からもやしを作るのは難しそうです。

白ごま

農家さんからもらった白ごまだったので、生命力が強かったのかな?!

胡麻もやし用の種と同じスピードで成長しました!

ピーナッツ

以前にピーナッツもやしを食べたことがあって、絶対に作りたかった!

ですが。
煎っていないピーナッツを探すのが大変でした。

「生落花生」と書いてあるものを探しましょう!

根が出始めるのに、時間がかかった!

ピーナッツの香りとほのかな甘み!

これが美味ー!!
ただ豆が大きい分、カビが生えやすかったので、もっとこまめな洗浄が必要!

あずき

緑豆もあずきの仲間なので、あずきも栽培しやすかった!

ささげ

あずきよりも豆が小さいのに
もやしは太めでした。

豆も食べやすいけど、
やや苦味を感じるもやしでした。

とうもろこし(ポップコーン用)


お菓子のポップコーンとして売られていた、乾燥とうもろこし。
味付けがされないものを探しましょう!

成長は、早い方でした。

びっくりするほど甘い!
豆が少し気になるので、胚軸だけにして食べたら美味しいかも。

ひよこ豆

根が出るまでは早かったけど
豆がカビてしまいました。

まとめ

難易度

大豆もやし(△)こまめな洗浄が必要
緑豆もやし(◎)根が生え始めるのが早く、成長も良い
黒豆もやし(◎)根が生え始めるのが早く、成長も良い
ごまもやし(〇)洗った後に塊にならないように注意が必要
大豆(✕)豆が崩れやすく、腐りやすい
ごま(〇)洗った後に塊にならないように注意が必要
ピーナッツ(△)根が出始めるまでに時間がかかり、やや腐りやすい
あずき(〇)成長も早く 育てやすい
ささげ(〇)成長も早く 育てやすい
とうもろこし(〇)成長は早い
ひよこ豆(△)根が出始めるのは、早いが豆がやや腐りやすい
※豆の品種やもともとの発芽率によっても異なります。 

自家栽培したもやしは市販のものよりも、細いのでスープなどに使うと麺のように食べられて美味しかったです!

我が家は坦々スープにしていただきました!

みなさんもぜひ!
もやし栽培に挑戦してみてくださいね!

それでは次回のヤサオタもお楽しみに~♪