食オタ|食の資格者コミュニティ

野菜でアイスクリームを作ってみよう!

日差しが夏らしくなってきましたね!

「夏休みの自由研究、何やろう?」

なんて、気になっている方も多いのではないでしょうか?

そんな方々のために、食オタNOTEチームでは毎年、自由研究シリーズをお届けしています!

前回は増田さんが、豆から豆腐を作っていました!

まさか自宅で豆腐が作れるなんて!驚きましたよね~!

自由研究シリーズ
2018年第4弾の今回は…

\野菜でアイスクリームを作ってみよう!/

・そもそも、なめらかアイスクリームって、自宅で出来るの?
・しかも野菜……
・野菜の下処理は、どうすればいいの?
・野菜は水分多そうだけど、固まるのかな?
・野菜嫌いを克服できるアイスクリームができたらいいな!

そんな思いを全て解決できましたよ♪

読み終わった頃には、生クリームと野菜を買いに走っているかも(笑)
どうぞご期待ください!

簡単な野菜から作ってみよう!

まずは水分の少ない「アボガド」から作ってみましょう!

アボガド

アボガドは、皮付のまま丸ごと冷凍し、
半解凍で食べると…
すでにアイスクリームのように滑らか!

なので基本のアイスクリームの作り方で成功するはず!

これがアイスクリームの基本材料!

ここに色々な野菜を混ぜていきますよ~

アボガドは50g入れました。

まずは生クリームを9分たてまで泡立てます。

そこにアボガドを投入!
よく熟したアボガドを使って下さいね♪

ほら~
あっという間にアボガドクリームが
出来ました!

すでに美味しそう♪

次は、全卵に砂糖を入れて…

のの字が書けるまでホイップします。

ホイップされた全卵に、

アボカド入り生クリームを入れて~

気泡をつぶさないように優しく混ぜたら
アイスクリームの素が完成です!

これをタッパか
フリーザーバッグに入れて、


冷凍庫で固めれば…

美味しいアイスクリームが出来るはず!

滑らかアイスクリームって、
「完成までに何度もかき混ぜる」
が常識ですよね~

食オタチームなので…今回は、
「一度もかき混ぜなくても滑らかアイスクリームになるのか?」
も同時に実験しちゃいます!

…単に私がズボラなだけですが(笑)

A:ずっと混ぜない
B:時々混ぜる

で、試してみます!

1時間後

うん、うん、
半分固まってきましたよ~。

ここで「B時々混ぜる」は、手でモミモミ!

3時間後

固まりました~!

A:ずっと混ぜない 
B:時々混ぜる

で、比べてみましたが…

混ぜても混ぜなくても大差は無かった…!!

なので、途中混ぜない方式で
じゃんじゃん作っていきましょう!

おっと、お味は…

う~~ん♪
どっちも美味しい!!!

色々な野菜で作ってみよう!

さて!
アボカドではアイスは出来ましたが
他の野菜では作れるんでしょうか?

パプリカ・人参・トマト・きゅうり

この4種類の野菜で試してみます!

パプリカ


調理方法でも差が出るかも?!

ということで。

この4種類で実験です!!

・炒めて冷凍したパプリカ
・蒸したパプリカ
・生パプリカ
・パプリカの野菜汁

●炒めて冷凍したパプリカ

アイスクリームにするなら、やっぱり皮は取り除きたい!
でも、皮の直下が一番味が濃いから使いたい!

そんな悩みを解決してくれるのが冷凍です!

フライパンに油をひいて、
焦げ目がつくくらい炒めてから
冷凍すると…

こんなにも簡単に
薄皮がはがれます!

しかも冷凍することによって
甘みもUP!

ブレンダーで滑らかにしたら
野菜ではなく果物のように
甘くて美味しいペーストができましたよ~

これは期待できます!

ペースト大さじ4杯分を
9分たて生クリームと混ぜて

全卵をホイップしたものと合わせて
優しく混ぜ、

フリーザーバッグへ入れて冷凍庫へ。

◆蒸したパプリカ

スチーマーで野菜たちを蒸し、

ブレンダーでペーストにします。

あれ、皮も口に残らないくらいにはなりました…

でも、でも
冷凍パプリカの方がずっと甘いです!

◆生パプリカ

タネをとった皮付のパプリカを
すりおろします。

皮が口に残りそう…

しかも野菜汁の水分が出てますが…
固まるかなぁ?

◆パプリカの野菜汁

生パプリカをすりおろして出た
野菜汁をガーゼでしぼってみました。

冒険ですね~。
水分100%でも固まるのでしょうか?

さぁ、さぁ、ちゃんと固まったのか?

はたして、美味しいのか!

実食した感想は、後ほどのお楽しみに!

人参

にんじんはこの2パターンで!

・生人参のすりおろし
・蒸してブレンダーした人参

両方とも皮はむいてみましたが、
それでもかなり口当たりが悪そう…

トマト

トマトはこの2種類で!

・種を取り除いたもの 
・種あり

トマトを湯むきし、
ヘタを切り落とします。

種を取り除いたもの

種が口に残りそうなため、
スプーンできれいに取り除き、
ブレンダーで滑らかにします。

●種あり

種を残し、あえて果肉を残すように

包丁でざく切りにしてみました。

きゅうり

…まさかのキュウリアイスクリーム!

食オタですからねぇ~

せっかくだから作ってみましょう!

擦りおろして~

生クリームにまぜます。

ちょっとコレは…(笑)
無理そうかな~

果物でも作ってみよう!

キウイフルーツ

パイナップルやキウイのゼリーって
固まらないことがありますよね?

はたしてキウイのアイスクリームは
固まるのでしょうか?

皮をむいたものをブレンダーしました。

うん、見た目、美味しそう!
固まってくれるといいなぁ♪

野菜アイスを食べてみよう!

4時間後、全てのアイスクリームが完成~!

ドキ、ドキ!
固まっているかな~♪
味はどんなかな~♪

ちょうど自宅料理教室があったので、
生徒さん4人に食べていただきました!

そして、そして
味にうるさい…(食通な!)
わたしの仲間お二人にも
的確な感想をいただきました!

この食通ふたりとも、野菜ソムリエの資格を持っています!

野菜が苦手な娘にも感想をもらいました。

アボカド

こちらは、全員が
「美味しい~!!!」

娘も、もともとアボガドは好きなので

「トロッとしていて、トルコアイスみたい~」

絶賛です♪

食通な二人からは
「もっとアボカドっぽさがあった方が良い!」
とのご意見が。

アボカドの量を増やしてもいいかもしれませんね!

●パプリカ

まず。
野菜汁だけで固まったのか?

普通に固まりました!!!

なんか拍子抜けです…

もちろん、水分量が多すぎると
固まらない場合もあるようです。

ちゃんとパプリカ風味はありましたので、
今回の分量が良いかもしれませんね。

4種類作ってみました!

果たして、その美味しさの順位は?

……なんと1位は、
生パプリカ でした!

野菜好き生徒さん、
食通なお二人ともに、
「パプリカの香りがして美味しい」
「口にパプリカが残るけど、クリーミーさとのバランスが良い」
と♪

しかし、しかし、
野菜苦手な娘の感想は…
「無理!」

そんな娘も、炒めて冷凍したパプリカは
「お~これは、コクがあって美味しい!」

あんなにも手間ヒマをかけて良かったぁ♪

蒸したパプリカ、生パプリカの野菜汁は、
「パプリカの香りがしない」
「生クリームが強調されて、甘すぎる」
とのご意見でした。

野菜好きには、
生を皮ごと擦りおろすだけが良いですね!

一番簡単にできて、
美味しいなんて最高です!!!

野菜苦手を克服するためには、
冷凍して皮をむく
という手間をかけてみて下さい!

「美味しい~」と食べ終わったあとに
「これ実はパプリカのアイスよ♪」と、
パプリカを食べられるようになるかもしれません!

●人参

・生ですりおろし
・蒸してブレンダーにかける

生をすりおろしたニンジンが、色は一番キレイに完成しました!

……ところが。

何味か隠して食べてもらうと、全員が

「何の野菜かわからない~」
「香りもなくて、繊維だけが口に残る」
「スムージーの残ったカスを食べているようで不快」

へこむような感想が…。

たしかに、人参アイスクリームとはわかりません!

ということは!裏を返せば、

人参果汁のみのアイスクリームを作れば、
人参嫌いを克服できるかも~~~!

●トマト

・種を取り除いたもの
・種あり

種があるものは酸味がきつくなり
口当たりも悪いのでは?
と予想しましたが…

意外や、意外!
「トマトの果肉とクリーミーさが混ざって美味しい」
「種は気にならないし、なぜか塩気を感じて美味しい」

という意見がある中、

食通お二人からは
「生臭い」
「トマトと生クリームは合わない」
と…

まぁ、
それだけで美味しいトマトなので、
あえてアイスにしなくても良いかも。

特にトマトが苦手な娘は
「香りがトマトだから、無理!!」

●キュウリ

キュウリの完成品を見ると、発見が!

シャーベット部分とアイスクリーム部分に
分かれてしまいました。

シャーベット部分は、シャリシャリ。

アイスクリーム部分は、きゅうりの風味があってクリーミー。

お味は、なんと…

「全てのアイスクリームの中で、キュウリが一番美味しい!」
「美味しいソルベとして使えそう!作りたい!」
「キュウリのシャリシャリの後に、クリーミーがきて美味しい!」

と、絶賛の声が♪

ただ、食通のお一方は、
「生臭すぎる!食べる気にならない」と。

これだけ正反対なのにもビックリ!

さぁ、読者のアナタは
どちらのご意見になるでしょうか?

ぜひ作ってみて下さい!

もちろん野菜嫌いな娘は

「キュウリの原型がわかるじゃん。無理」

キュウリの苦手克服には使えなさそうです。

キウイフルーツ

ゼリーは固まらないキウイですが、
アイスクリームとしては固まりました!

それもそのはず。
ゼリーが固まらないのは、ゼラチンが固まらないだけ。

ゼラチンの原料は、動物の皮膚や骨なので、タンパク質。

生のパイナップルやキウイには、たんぱく質分解酵素が含まれているので、タンパク質が主原料のゼラチンは固まりませんが、生クリームが固まるのは当たり前なのです!

お味としては…
「全体的に可もなく不可もなく」
「さっぱりしていて美味しい」
「酸っぱさが強調される!」

もっと完熟したキウイを使うと
違った感想だったかもしれません。

まとめ

分量・作り方

基本手順

1. 生クリームを9分立てに泡立てる

2. 野菜のペースト(すりおろし)を生クリームに混ぜる

3. 全卵に砂糖を入れ、のの字が書けるまで泡立てる

4. 生クリームと全卵を気泡をつぶさないように混ぜ合わせる

5. フリーザーバッグに入れ、冷凍庫で4時間冷やす

食味調査


野菜でアイスクリームを作ろう!
はいかがでしたか?

美味しさの個人差はありましたが、
試した野菜の全て、
ちゃんとアイスクリームになりましたね!

生クリームと全卵をホイップしたことで
空気が入るため、シャリシャリにならず
滑らかアイスクリームが出来るそうです!

ただ、野菜オタクな私としては、

・もっと色々な野菜で試したい!
・野菜をもっとたくさん入れたアイスクリームができないかな?
・アイスクリームとして固まる、野菜汁の最大量は?
・冷凍庫を使わないでアイスクリームができないかな?
・野菜嫌いを克服できるアイスクリームができないかな?

などなど、実験熱がムクムク~(笑)

みなさまも、夏休みはお子様とご一緒に
色々な野菜でチャレンジして下さい!

次回の食オタNOTEもお楽しみに♪