食オタ|食の資格者コミュニティ

赤いホームパーティー!野菜の色素を使って料理しよう

暑かった夏も終わり、いよいよ秋到来ですね。

秋といえば、紅葉・赤とんぼ・曼珠沙華…
赤いものがいっぱいですね!

そして、ワイン好きにはたまらない
ボジョレー・ヌーヴォー解禁が近づいてきました♪

ボジョレーヌーボー解禁日は、毎年11月の第3木曜日!

ワインも赤!

野菜にも赤がたくさん!

クリスマスやお正月など、パーティーシーズンには
赤い野菜が大活躍しますね!

そこで今回のヤサオタノートでは
赤い野菜について調べてみました!

野菜の赤は4分類!

赤い野菜と言っても、その色素成分によって4つに分けられます。

代表的な赤の色素
・アントシアニン
・ベタシアニン
・カプサンチン
・カロテノイド

1)アントシアニン(アントシアン)
ブルーベリーに代表される紫色の色素

紫キャベツや、見た目が似ているアンディーブ、赤トレビス
赤大根などに含まれます

2)ベタシアニン
アントシアニンと同じポリフェノールの一種。

ピタヤ(レッドドラゴンフルーツ)に含まれている成分も
このベタシアニンです。

代表的なベタシアニンの色はボルシチ。
その赤いスープの色、ボルシチの材料はビーツという野菜。

ビーツ(ビート)は、赤カブと似ているけれど
サトウダイコンの仲間なんですね〜
これがビーツ↓

3)カプサンチン
辛味成分のカプサイシンと似ていて
唐辛子にも含まれるカプサンチン。

カプサンチンは赤ピーマン、パプリカにも含まれ
加熱しても成分が変化しません。

4)カロテノイド
トマトのリコピンや、ニンジンのβ-カロテン、
カロテノイドの中でも最も強力なアスタキサンチンは
化粧品でも注目されていますね!

アントシアニン、ベタシアニン、カプサンチン、カロテノイド…

そんな赤い色素が含まれる、赤い野菜には
抗酸化作用があるものが多いです!

アンチエイジングや美容効果を期待する
女性には積極的に摂取したいですよね〜♪

それにしても赤い野菜の色素ってこんなにあるんだ!

ということは…!!
赤い野菜で染めたら、色の濃さや出方も変わるのかも!

ヤサオタとしては調べなくては!!

【実験】赤の色素別に着色度を調べてみよう!

4つの赤色素を、以下の野菜に代表になってもらいました!

①アントシアニン… アンディーブと紫キャベツ
②ベタシアニン… ビーツ
③カプサンチン… 赤パプリカ
④カロテノイド… トマト

これらを同じ条件でペースト状にして
色素入りの水分を取り出します!

その色素液で、うずらの卵を着色してみることにしました!!

①アンディーブ
②ビーツ
③赤パプリカ
④トマト

の4種類でスタートしたのですが
アンディーブが茶色!?

そこで
⑤紫キャベツ
も加えました!!

アンディーブ と 紫キャベツ の色の違い↓

同じアントシアニンなのに、この違いは?

ビタミンCの含有量の違いなのかな〜?
ビタミンCは変色を防ぐ効果があると言うし…

この赤い色素液の中に、ウズラの卵を入れます!

30分経過後…

さてさて、
うずらはどんな色に染まっているか?!

おぉぉ〜!!
きれいに染まってる!

あれ?でも一部色付かなかったものも…

≪30分後のうずらの着色結果≫
①アンディーブ →茶色
②ビーツ    →赤紫
③赤パプリカ 着色せず
④トマト   着色せず
⑤紫キャベツ  → 青

アンディーブ、ビーツ、紫キャベツが
ほぼ同等の着色力
ということがわかりました!

そして、着色の深度を確認!!
カットしてみました

ビーツが一番早く、
深くまで色が浸透していますね!!

アンディーブと紫キャベツは
ほぼ同じくらいの深度です

ちなみに、この状態で一晩漬けたままにしたら、
ビーツだけ
白身の部分が全て着色されていましたー!!

ビーツの着色力ってすごい!

なので、ビーツをお料理するときは
注意が必要〜!

こちらはビーツをカットした後の写真↓

キャー!血みたい!!

衣類についたら大変です!!

赤い野菜を使ってパーティーしよう♪


今回は赤い野菜について研究してきましたが赤い野菜って、とっても華やか♪

そんな赤い野菜を使ってホームパーティーをしてみましたよー!

色が統一されているとそれだけでおしゃれに見えます!

特に赤は、女子が好きな色♡

赤い野菜のプレートです。

右:トマトのシロップ漬け 左:りんごとビーツのサラダ 奥:トマトのガスパチョ

ビーツの断面って、こんな感じ
今回使ったビーツは超巨大〜!

かなり硬いので茹でたりオーブンで
じっくりと焼くのがオススメです

赤い野菜のチカラ
1.強い抗酸化作用を持つ
2.アントシアニン・ベタシアニンは着色力がすごい!

赤の色素の着色力は、
パーティーシーズンに活用できそうですね!!

食紅の代わりにビーツって、いいかも!
お正月にも活躍しそうです

色の効果とまとめ


色を統一した、カラーパーティーは
食卓をより華やかにオシャレに魅せます!

使用する食材やテーブル小物などの色を揃えるだけ。

簡単にワンランクアップのコーディネートができますよ♪

今回は、クリスマスカラーでもある
赤い野菜で統一したホームパーティー

新緑の頃には緑
秋にはオレンジや茶色

野菜の色で季節を表現するのも
楽しいですね〜♪

こちらは白と緑のカラー統一

あえて他の色を使わないことで
大人っぽくて、雰囲気UPになります

また、野菜色素の着色力もスゴイ!!

ゆで卵だけではなく、ケーキやおせち料理など
野菜の色素で色鮮やかな料理ができたら楽しいかも♪

みなさんも身近な野菜で試してみてくださいね!