NOTE
ヤサオタnote
野菜オタクが本気で検証!野菜のあれこれ
チョコ代わり?注目食材「キャロブ」で手作りバレンタイン♪
寒くなってくると、
甘いもの食べたくなりますよね~♪
私は、特にチョコ菓子が
恋しくなっちゃいます!!
チョコって美味しいけど
カロリーも高いし、カフェインも…。
ほどほどにしておきたいところ…。
食事制限でダイエットに成功した
私の主人にも、
甘いものは控えさせたい…!!
そんな私が、バレンタインに向けて始動♪
チョコの代わりになるか~?!
「キャロブパウダー」を使った、
お菓子づくりに挑戦します!
お菓子づくりは得意ではない私。
でも!新しい食材は、
使ってみたくなっちゃう性分♪
がんばりますっ!!
カカオの代わり?キャロブとは
先日、食オタ執筆メンバーに
教えてもらったのが「キャロブ」。
キャ…、キャロブ?
キャロブを粉末にした
コレが、キャロブパウダー。↓
注目されている食材らしいですが
私は初めて知りました。
そもそも「キャロブ」って
いったい何なのでしょう。
キャロブとは
英語では、carobと書き
和名ではイナゴ豆と呼ばれる。
地中海付近で栽培されている
マメ科の植物。
ほぉ。キャロブって豆なのね。
え…?わたくし
野菜ソムリエ資格を持っておりますが、
「イナゴ豆」って、ピンときません。
どんな豆なんだろう?
キャロブパウダーやキャロブチップなどは
売っているんですが、
豆の状態では売ってないんです。
それもそのはず!
イナゴ豆は、国内では
栽培されていないんです。
キャロブパウダーに書いてある原産国も
イタリア、スペイン、ポルトガルなど。
今回、私が購入したキャロブパウダーも
原産国「イタリア」になってました。
イナゴ豆が見たい!
キャロブ=イナゴ豆は、
私たちに馴染みのある豆とは違って
木になる豆 !!
それは、ますます現物を見たいなぁ。
せめてパウダーにする前の
さや入りの「いなご豆」が見たい!
食オタ根性で、探しました!!
そして思わぬところで
見つけちゃいました~!
じゃじゃーーーん!
我が家の猫ちゃんのごはんを買いに
ペットショップへ行ったところ…
ん?イナゴ豆???
思わず購入!
これは、うさぎやチンチラの
“おやつ”として売られていました。
「自然の甘みぎっしり!」
って書いてありますね。
確かに、袋を開けた瞬間に漂う
あまーーーい香り!
でも、これ豆なの???
かなり固め!カチコチです!
小動物の歯の伸びすぎを防止するために
食べされるおやつのようです。
自然な甘さで、小動物は喜ぶんだとか…。
我が家の猫ちゃんにもあげてみましたが
予想通り、無関心でした。
匂いは嗅いでましたが、
プイっとやられちゃいました…。
完熟したイナゴ豆を乾燥させ、
さらに粉末にしたものが
キャロブパウダーです!
硬い莢を割ってみたら、
豆もちゃんと出てきました!
こうやって見ると、確かに豆っぽい。
モロッコインゲンに似ている?
モロッコインゲンは、こんな豆です↓
チョコやココアの代用?
カカオは、カフェインを含んでいたり
カカオアレルギーの方もいるようで。
カカオを控えたい人や、
チョコやココアの代用として
キャロブが注目されているようです!
おぉ!
これは、私にとっての救世主だ!!
ココアパウダーと比較すると
色が薄くて、少し粗めの粒です。
キャロブ自体に糖分が多いので
すこしベタつく感触。
味は、ココアのような苦味はなく、
後味にしっかりとした甘みが残ります。
キャロブって実は身近な存在!
キャロブの歴史
キャロブ(イナゴ豆)は、
日本人にはあまり馴染みがない?
でも、歴史はとっても古いんです!
なんと、聖書にイナゴ豆が
登場しているんですよ~。
マタイ伝3章4節より
ヨハネがイナゴ豆を食べていたことから
イナゴ豆は「聖ヨハネのパン」
という別名がついています。
イナゴ豆は、糖分がとても多いので、古くから家畜の飼料にしたり、貧しい人たちの食料となっていたんです。
イナゴ豆の木は、乾燥にも強く
一年中葉をつける常緑樹。
きっと人々にとって、大切なエネルギー源だったのでしょうね。
ゲル化剤・安定剤として使われていた!
感心している場合じゃありません。
このイナゴ豆、なんと私たちも
食べていたんですよ!!
イナゴ豆を加工して、
食品添加物として使われています!
地中海諸国から輸入しているんです。
お菓子売り場に売っていた
スティックゼリーを見ると…。
ゲル化剤「ローカストビーンガム」↓
他にも、
クリームチーズには安定剤として
ローカストビーンガムの文字が。↓
あらま!
私たちも知らず知らずのうちに
食べていたとは!!!
カラットの語源はキャロブ!!
それからそれから!
女性にはとっても馴染みのある言葉。
宝石の重さを表す「カラット」。
カラットの語源は、なんと!
キャロブからきていたんです!
キャロブの種子は、
大きさや重さがほとんど同じ。
なので、古くからキャロブを
分銅の代わりにしていたんですって。
キャロブの属名Ceratoniaに由来して…
=1カラット
となったのです。
すごいな!キャロブ~!!
この1個のキャロブが、
1カラットのダイヤに変身しないかしら♪
なんちゃって♪
さてさて…、
キャロブを試してみましょうね。
キャロブでお菓子を作ってみよう!
まずは、簡単に。
ココアの代わりになる?
ということで、ミルクココアに挑戦!
ミルクキャロブ
材料
・キャロブパウダー
・牛乳
・砂糖
キャロブパウダーが甘いので
砂糖を少なめにしてみまーす。
キャロブパウダーと砂糖を
お湯で溶いて、牛乳で伸ばします。
ミルクココアと同じ作り方ですね!
じゃじゃーーん!
見た目は、色の薄いミルクココア♪
味は、苦味やコクのないココア。
これは、なかなか美味しいぞ!
自然な甘さで、
しつこくないのがちょうどいい!
それでいて満足感もある!
ハマりそう。
キャロブの味も分かったところで
次は、チョコを作ってみよう!
キャロブ生チョコレート
最近ハマって作っている、
豆腐生チョコレート。
キャロブパウダーで作ってみます!
材料
・キャロブパウダー
・豆腐
・ココナツオイル
・砂糖
ココアパウダーの代わりに、
キャロブパウダーをつかいます。
全ての材料をミキサーにかけまーす!
全体が良く混ざって、
照りが出てきたら、
型に流し込んで固めます!
ココアパウダーで作るよりも
粒子が粗いからなのか、
もったりとしています。
周りにキャロブパウダーをまぶしたら
完成♪
見た目は、生チョコ♪
ココアパウダーで作ったものと比較。
見た目は近い仕上がり!
口に入れた瞬間は、
甘くて美味しい!
でも…
鼻から抜ける香りが…ワラっぽい。
うーーーん。
美味しいとは言えない。
それに、ココアで作るような苦味や
コクがないので甘すぎる~!!!
チョコ好きの私としては…
チョコの代わりには
ならなーーーい!!
うぅ…諦めたくないなぁ…。
焼いてみたらどうだろうか。
キャロブクッキー
材料
・キャロブパウダー
・たまご
・バター
・米粉(or小麦粉)
・砂糖
クッキーの基本的な作り方で
やってみました!
バターと砂糖を擦り混ぜたら、
たまごを入れて…
米粉とキャロブパウダーを入れます。
今回は、型抜きで
可愛いクッキーにしました!
バレンタインに向けての挑戦なのを
忘れちゃいけない。
焼いている最中もいい香りで
期待できそう!
完成したのがコチラ♪
私には珍しく、
かわいくできました!!
予想通り。焼いたことで
香ばしさとバターの香りで、
ワラっぽさが消えている!
これはこれは、いい感じだ!
少し楽しくなってきたので、
もう一つ挑戦♪
キャロブのブラウニー
材料
・キャロブパウダー
・たまご
・バター
・米粉(or小麦粉)とベーキングパウダー
・砂糖
・くるみ
作り方は、クッキーとほとんど同じ!
今回は、大好きなクルミを
入れてみました~。
完成したのがコチラ♪
うん!なかなかの出来栄え♪
味も、ココアパウダーでつくる
ブラウニーに近いぞ!
少しだけあっさりしている感じかな。
私には十分満足!
香りも気になりません。
キャロブを使ってみて…
キャロブは、乾燥にも強いマメ科の植物。
地中海付近で栽培されています。
乾燥・粉砕したキャロブパウダーは、ココアパウダーの代用としても注目されています!
キャロブ自体に甘みがあるので、
いつものレシピから砂糖を減らして
使ってみることをオススメします!
今回、主人にも
試食をしてもらいました。
1番のお気に入りは、クッキー!
これで、バレンタインも
安心して迎えられそうです♪
きっとまだまだ世界には、
知らない食べたことのない食材が
あるんだろうな~♪
みなさんも是非、
「キャロブパウダー」
試してみてください!
次回の食オタNOTEもお楽しみに!!
フードメッセンジャー:豊岡 加奈子(とよおか かなこ)
調理師
野菜と人をつなぎ、身体も心も整える野菜ソムリエ・重ね煮料理家です!
野菜を中心とした料理や、身体と心を整える「重ね煮」料理の料理教室を開催しています。野菜がたくさん摂れるメニュー、日々の調理が時短になる料理法、つくりおきをお伝えしています。 大学で農業を専攻していたこともあり、現在も生産地を訪れ農作業を体験し、野菜・果物が命であることを感じれるようにしています。産地レポートや野菜・果物の情報発信、店頭でのPRも得意です。 作り手の想い、野菜・果物の魅力を伝えることで、食べる人、作る人どちらも、心が豊かになるよう心がけています。