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【夏休み自由研究】簡単?大変?ペットボトルで手作りマヨネーズを作ってみよう

私たちの生活に身近な「マヨネーズ」。


お店で買う方が多いと思いますが、実はとってもシンプルな材料で出来ているんですよね。

卵・酢・油。
基本材料はたったこれだけ。

しかも、よ~く混ぜるだけ!
ということは…?


空きペットボトルでフリフリすれば簡単に作れるのでは!?

ペットボトルで作ったマヨネーズで
野菜スティックを食べよう!

そんなテーマの自由研究もありかもしれません♪

さっそくトライしてみたいと思います!

マヨネーズはどうやって作るの?

まずは、市販のマヨネーズのおもな材料を見てみましょう。

原材料の欄は、配合が多いものから順番に書かれています。

マヨネーズで一番多く含まれている
材料は「油」



その後、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料…
と続きます。

しかし…

酢は水分、油は油分。


昔から、気が合わない者同士を
“水と油”と例えますよね。

どうして混ざり合うのでしょうか?

代表的なのは、サラダにかけるドレッシング。

冷蔵庫から出したての時は、
水分と油分が”分離”して上下に分かれています。

使う前に良く振って混ぜ合わせると濁って一体になる。

この状態を”乳化”と言います。

マヨネーズもドレッシングの材料と似ています。

なのに、ドレッシングのように毎回振って使ったりしません。

クリーム状にキープされていますよね。

これは”卵”のおかげ!

卵が油分と水分をつなぎ合わせる”乳化剤”の役割を果たしてくれているからなんです。

マヨネーズは卵が入っているからこそ、
あのクリーム状を保てているわけですね。

卵に限らず、タンパク質なら乳化剤の働きをしてくれるそう。

バターが固形になっているのも牛乳に含まれるタンパク質が乳化に一役買ってくれているからなんですね。

仕組みがわかったところで、手作りマヨネーズに挑戦です!

基本的な作り方

ペットボトルで作る前に、まずは基本の作り方をおさらいです。

今回はシンプルな分量で作ってみましょう。

■材料

・油(今回はキャノーラ油) 150cc
・酢(今回は穀物酢) 大さじ1
・卵黄 1個
・塩 小さじ1/4

お好みでレモン汁や辛子を入れても良いですね!

①油以外の材料を入れて混ぜる

3分ほど混ぜるとこんな感じ。

①油を少しずつ入れて混ぜる

ここに、5~6回に分けて少しずつ油を入れていきます。

入れては混ぜ入れては混ぜを繰り返します。

15分でこのくらい。

クリームというより、ドレッシングっぽいですね。

少しずつ足した油でだんだん重くなっていき…

30分経過!

ツンとツノが立つ程度で完成!

市販のマヨネーズよりぽってりと重めの食感になります。

30分程度混ぜ続けないといけないので腕が結構つらいです…!

できれば2人以上で交代で作業できると
いいですね!

では、これを踏まえてペットボトルでのマヨネーズ作りに
挑戦しましょう!

ペットボトルで手作りマヨネーズ!

先ほどと同様に基本材料はこれだけです。


時間に余裕を見てトライしてください。

ペットボトルを使った自由研究向けの調理実験は、
以前食オタの加野さんが行ったバターづくりもあります。

【夏休み自由研究】超簡単!10分で出来る!ペットボトルを振って「バター作り」

こちらもチェックしてみてくださいね。

ペットボトルで作ってみよう

さっそく作ってみましょう!

―手順①―

まずは卵黄を崩して、じょうごでペットボトルに入れます。

―手順②―

お酢と塩を加えます。

ここではまだ油は入れませんよー!

―手順③―

卵黄、お酢、塩を入れたペットボトル。

振ります!

今回は私が写真担当、夫がペットボトル担当です。

2~3分振るとこんな感じ。

―手順④―

ここから少しずつ油を入れます!


油が多いので、一度に入れるとドレッシングのように分離してしまいます。


そうなると
クリーム状にするのは難しい…。
慎重に挑戦しましょう。

150ccを30ccずつ5回に分けて。一度入れるたびにシャカシャカします。

よーく振って
少しずつ油をなじませますよ~

―15分経過―

まだまだ水っぽい感じ。
振ると「シャカシャカ」という音が
聞こえます。

白っぽくなってきたな~と思ったら
油を足す、を繰り返します。

―30分経過―

中身が少しずつ「タポタポ」という音に変わってきました。

粘度がついてきた感じ!

「腕がつらくなってきた」
という夫と交代しながらペットボトルを振ります。

ひとりだとちょっと大変かも?
でも、力はいらないので
幼稚園~小学生でもOK!

テレビを見ながらもできちゃいます。

―45分経過―

量が増えて、もったりとトロミもついてきました!

最後の30ccの油を入れて、ラストスパート!

―60分経過―

「タポタポ」という音はほぼなし!

いよいよ出来上がりかな?
開けてみます!

あああーーーー!

マヨネーズできてるーーーーー!!

しばらく置いて、内側についていたマヨネーズが
下に落ちたら、カッターでペットボトルをカットします。

オープン!

クリーミーなマヨネーズが完成しましたー!

長かった…

市販のマヨネーズと比べてみました。

手作りの方がちょっとゆるいかな?

実際に食べてみると酸味が強く感じる…。

それぞれの材料の持ち味がダイレクトに伝わります。

うーん、もうちょっと味に深みが欲しいなあ。


やはり、レモン汁や辛子が入った方が爽やかさや奥深さが楽しめそうです。

レモン汁を後から入れてみました。


少しゆるくなりますが、爽やかでおいしくなりました!

ペットボトルでマヨネーズは作れる?

時間はかかるが、作れる!

ひとりだと大変なので、交代できる人がいると良いです!

卵黄のみ、全卵、どう違う?

今回のマヨネーズは卵黄を使いました。

でも卵白を余らせるのはもったいないですよね。

全卵で作ったらどうなるだろう?

今度は全卵で試してみました!

先ほどと同様に

根気よくフリフリしていきます。

1時間後。

出来上がりの音は「タポタポ」というより、まだ「シャカシャカ」に近い感じ。

卵白も入っている分、卵黄だけで作った時より水分が多くなりますね。

うつわに出してみると…

サラサラ~と流れます。
これはマヨネーズと言うより「クリーミーなドレッシング」という印象です。

水分(全卵、酢)に対し、油分が少なかったのでしょう。

全卵で作る時は、その分油も増やした方がいいですね!

全卵でも作れる?

作れるが、ドレッシング状になる。

卵白という水分が増えた分粘度が付きにくくなります。

全卵で作る時は、油もその分増やしましょう!

もっと早く作るには?

ペットボトルでマヨネーズ作り。
楽しいけれど、時間がかかるのはちょっと…。

そんな風に思った方もいると思います。

そんな時はハンドブレンダーを使うのも一案です。

※お子さんだけだと事故が起こる場合もあります。
必ず大人と一緒に作業してください。

底にグッとブレンダーを押し付けてスイッチオンすると…?

みるみるうちに乳白色に!

ゆっくりと持ち上げて表面まで混ぜ合わせると、

マヨネーズができます!

材料を入れてから出来上がりまでなんと

たったの3分、早い!

ペットボトルでは1時間かかったのに
なんということでしょう(涙)

出来上がりを比べてみました。

ペットボトルの方は卵黄のみ。
ハンドブレンダーは全卵。
(※購入した市販のマヨネーズは卵黄のみ使用)

レシピが違うので色の濃さも異なります。

食べてみると、卵黄に比べ全卵はあっさりとした味わい。

そして、驚くのはマヨネーズの粘度。

ペットボトルのマヨネーズはトロトロとしていましたが、

ハンドブレンダーを使った方はしっかりと固まっていて市販のマヨネーズの固さに近いです。

おそらく、手で作るより機械の振動の方がより細かい動きになるので粒子も細かくなるのでしょう。

ちなみに、乳化に失敗すると…

いつまでも水っぽい!

全然クリーム状にならず、サラサラ液状のままです。

ペットボトル用のレシピでは2回試してもうまくいきませんでした。

ハンドブレンダーによってレシピが異なる場合があります。

作る際は、お使いのメーカーのレシピをチェックしてみてくださいね。

まとめ

手作りのマヨネーズ。
ペットボトルでもできました!

ペットボトルで作るのは予想以上に時間がかかりましたが、出来上がりは感動しますよ~!

ここでおさらいです。

①マヨネーズはペットボトルでも作れる!
ただし1時間ほどかかります

②卵は卵黄のみでも全卵でもOK!
卵黄なら市販に近く、全卵はあっさりめの仕上がりに

③ハンドブレンダーだと早く完成!
お酢を変える、油を変えるなど、色々試したい場合はブレンダー使用がおすすめ

※お子さんは大人と一緒に!
※レシピは各メーカーを参考に!

実際に私もハンドブレンダーを使って
アレンジ・マヨネーズ!

お酢の代わりにオレンジの絞り汁を使ってみました。

酸味は弱くなりますがほんのり甘味があって
爽やか!

お酢とオレンジの分量を半々にしても良いなと感じました。

ペットボトルで経過観察しながら作るのも、


ブレンダーで色々なマヨネーズを作るのも楽しいですね♪


今回の手作りマヨネーズは市販のように日持ちがしません。

冷蔵保存で1~2日程度で食べ切りましょう。

終わった後はきゅうりスティックをディップしたり

タルタルソースにしてみたり。

自由研究後も色々な味わい方を楽しんでみてくださいね。

次回の食オタノートもお楽しみに!