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簡単に作れる!野菜ポタージュの作り方
ポタージュは、滑らかな食感と野菜の旨みを味わえるスープです。野菜が苦手な子どもたちも喜んで飲む子が多いようです。
けれども、一から作るとなればこしたり潰したりと、面倒に感じてしまうものです。そこで、今回は簡単にできる野菜ポタージュの作り方を紹介します。
■「ポタージュ」とは?
ポタージュ(potage)はフランス語で、本来はスープ全般を指します。だからコンソメスープもフランスではポタージュの一種です。
日本で一般的に飲まれるとろみのついたスープは「ポタージュ・リエ(lies)」と呼ばれています。ヴィシソワーズもポタージュの仲間です。
とろみがついていればポタージュなので、必ずしも牛乳を加える必要はありません。豆乳やコンソメ、和風だしで割っても作れます。とろみをつけられる野菜にはじゃがいもやかぼちゃ、かぶ、れんこんなどがあります。つまり、ポタージュは野菜と水分、だしの3つがあれば作れるのです。
■基本の野菜ポタージュとは?
例えばじゃがいもの野菜ポタージュは以下のような作り方になります。
材料は4人前でじゃがいもが350g、玉ねぎが50g、牛乳が2カップです。
1、じゃがいもは乱切りにして、玉ねぎは繊維と直角になるよう薄切りにします。
2、次にお鍋に20gのバターを溶かして玉ねぎを炒めます。
3、玉ねぎが透き通ってきたら、大さじ1の小麦粉も加えます。
4、そこへじゃがいもと2カップの水、コンソメキューブを2個加えて中火にかけます。
5、煮立ったら弱火にして、じゃがいもに火が通るまで30分ほどコトコト煮込みます。
6、じゃがいもが柔らかくなったら泡立て器などで細かく潰します。この時に裏ごしをすると、より滑らかな仕上がりになります。
7、最後に牛乳を加えて完成です。器に盛る時にお好みでこしょうやパセリのみじん切り、クルトンを乗せます。
基本の作り方ではいくつかのハードルがあります。
「火が通るまで時間がかかる」のと「野菜を細かくする手間がかかる」ことです。
まず前者についてはペースト状に加工された野菜を使うと完成までの時間を短縮できます。クリームコーン缶はその代表であり、最近では各野菜のペーストも販売されています。もちろん細かくしたり裏ごししたりする手間も不要です。
生の野菜を使いたい場合は電子レンジとミキサーが後者の強い味方になります。
先ほどのじゃがいもは3分ほど電子レンジにかけると柔らかくなり、お鍋に入れてからは10分程度で煮崩れます。
最後に細かくするのはミキサーの役目です。裏ごしと同じくらいの滑らかさになります。ハンドブレンダーでも同様に仕上げられるでしょう。
■簡単な野菜ポタージュの作り方
一見手間がかかるポタージュも、簡単な作り方を覚えてしまえば、そこまで手間に感じることもないでしょう。
〇かぼちゃペーストのポタージュ材料は2人前で市販のかぼちゃペースト(もしくは電子レンジにかけて柔らかくしたもの)が150g、牛乳が150〜200mlです。
1、まずはお鍋にかぼちゃペーストを入れ、牛乳を少しずつ混ぜ合わせます。
2、これを弱めの中火にかけ、全体が温まったら完成です。
好みで塩・こしょうを振ったり、生クリームを垂らしたりしても美味しいです。
生のかぼちゃを使う場合に、時間がなかったり食感も少し楽しみたい、という時は裏ごしをしなくて構いません。スープと一緒に濃厚なかぼちゃが残っていてもアクセントになります。
かぼちゃは他の野菜ペースト、牛乳は豆乳でも代用できます。これなら忙しい朝でも余裕で作れるはずです。野菜ペーストは茹でた野菜をミキサーにかければ自作できます。
〇お鍋を使わないかぼちゃの和風ポタージュ
材料は2人前で小さめのかぼちゃを半分、長ねぎを半分、和風だし200ml、牛乳200mlです。
1、かぼちゃはラップで包み、電子レンジで柔らかくしたら一口大に切ります。
2、長ねぎは小口切りにしてフライパンにサラダ油を引いて炒めます。
3、牛乳も耐熱容器で温め、和風だしはお湯にパックを入れるか顆粒を溶かして作りましょう。
4、最後にすべての材料をミキサーかハンドブレンダーで攪拌すれば完成です。
分量を半分にすれば1人前から作れます。
〇すり下ろしたれんこんのポタージュ
材料は2人前でれんこんを150g、豆乳150ml、和風だし200ml、そして大さじ1の白味噌です。
1、まず白味噌を大さじ2の和風だしで溶きます。和風だしは別に用意しなくても材料から拝借すればOKです。
2、れんこんは皮を剥いてすり下ろします。
3、お鍋に和風だしを入れ、沸騰したられんこんを加えて弱火で3〜4分ほど煮込みます。
4、さらに豆乳、白味噌の順に加えて最後に塩で味を調えたら完成です。
れんこんはすり下ろすだけなので、ミキサーやハンドブレンダーがなくても簡単にポタージュを作れます。
豆乳を加えた後、白味噌の前に裏ごしするとさらに滑らかな仕上がりになるでしょう。
〇ジャガイモのポタージュ
材料は4人前でじゃがいも中を4個、玉ねぎ50g、水300ml、牛乳200〜400mlです。
1、玉ねぎは繊維と直角になるように薄くスライスしておきます。
2、じゃがいもは、かぼちゃの時と同様、レンジにかけて、柔らかくしておきます。
3、お鍋に玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒めます。そこへじゃがいもと水を加え、形が崩れるまで煮ます。
4、最後に牛乳を入れて、ミキサーなどでペースト状にし、塩・こしょうで味を調えれば完成です。
また、あまってしまったフライドポテトでもじゃがいもの代用になります。
フライドポテトを200g用意します。
1、フライドポテトを使う時は、玉ねぎと同時にお鍋に入れます。フライドポテトが油を含んでいるので別途油を使う必要はありません。
2、その後、ひたひたになるまで水を入れたら、大さじ2のコンソメを溶かして弱火で煮ます。
3、フライドポテトが煮崩れたらミキサーやハンドブレンダーで攪拌し、最後に牛乳で溶きのばして、こちらも塩・こしょうで味を調えれば完成です。
生クリームやチーズを加えても美味しいですが、既に油が入っているので、加える量に気をつけましょう。
■まとめ
作るのに手間がかかる野菜ポタージュも加工された材料を使ったり、電子レンジ、ミキサー、ハンドブレンダーなどを使ったりすれば短時間で完成します。
かぼちゃやじゃがいも以外の野菜も同様に電子レンジで柔らかくすれば、ポタージュにできます。ただし春菊のようにアクの強い野菜は湯がいてから使った方が飲みやすいでしょう。
あまった野菜も簡単にポタージュにできます。食卓に野菜を取り入れるのも容易でしょう。
美味しいだけでなく、冬なら芯から体を温めてくれます。
フードメッセンジャー:サンロクゴ マーケット(さんろくごまーけっと)
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