食べ方
「へべす」を知っていますか?
こんにちは!フードメッセンジャーで野菜ソムリエの斎藤里織です。
柑橘類の美味しい季節が近づくにつれ、待ち遠しいです♪そして香酸柑橘類もとても好きです。
香酸柑橘(こうさんかんきつ)とは、酸味が強くて生で食べるのに向かない柑橘のことをいいます。香酸柑橘類の主なものは「レモン」「ゆず」「すだち」「かぼす」「シークワーサー」「ライム」「じゃばら」・・・確かにどれも果汁を使ったり、香りを楽しんだりするものですよね。
実はこの他にも、知る人ぞ知る香酸柑橘類があります。その名は・・・「平兵衛酢」「へべす」とよみます!
「へべす」は宮崎県日向市のみで生産されている貴重な果実なのです。2014年のイベントで初めて存在を知りました。
柚子やレモンとはまず見た目から違いますが「すだち」や「かぼす」との違いがパッと見ただけでは、最初はわかりませんでした。しかし比べてみると、はっきりした違いがあります。
へべすは、すだちより大きく、かぼすより小さいですね!
切ってみると、へべすが一番種が少ないのがわかります。
私がへべすの中で特に感じる魅力的なところはなんといっても使いやすさです。
種がほとんどないため、しぼって使う料理の際種がポロポロ落ちて拾ったりする手間がないのが嬉しいです。そして、皮が薄く果汁たっぷりなので、嬉しいおトク感なのですよ〜♪
他の香酸柑橘類もとても好きな私ですが、その中でも「へべす」に出会ってからは、すっかり魅力にはまってしまいました。私だけでなく、1回使うとハマってしまうという声は多く聞きます。
「へべす」はいろいろな使い方ができます。そしてへべす好きの方と交流すると「こういう使い方がオススメだよ」と教えて頂くこともあります。
お酒が好きな方は、焼酎やビールにいれたり、あるお店では「へべすサワー」もとても人気があると聞きました。
甘いものは好きな方には、パウンドケーキにしたり、アイスにかけたり、スイーツとして使うとさわやかな味わいになります。
あとは、焼き魚やからあげ他、肉料理にかけたりも出来ますし、へべすの大ファンというある方からは、冷たいうどんの上にうすく輪切りにしたへべすをのせ、白だしで食べる方法がオススメだよ、と教わりました。実際に作ったら、さっぱりして美味しかったです。
私は、へべすを使ったゼリーを作ることが多いです。サイダーと蜂蜜、てんさい糖も入れて
板ゼラチンで作っています。甘さがかなり控えめなので、甘いものが苦手な方にもさっぱりと頂けるゼリーです。
「へべす」は栄養もたっぷり含まれています。
ビタミンC豊富なのでお肌によく、風邪予防にもなりますし、疲労回復に効果のあるクエン酸も含みます。
香り成分のリモネンは脳を癒してくれる効果があります。へべすの香りをかぐとリラックスする気がしたのは、リモネンの効果だったのですね♪
そして注目すべきは、ガンの増殖をおさえる成分のナツナツダインが、柚子の47倍ともいわれています。
美容にも健康にも優れていることがわかりますね☆
へべすの旬は、ハウスだと6〜7月、露地だと8〜10月です。11月になると完熟して皮が黄色くなる「幸せの黄色いへべす」が登場します。私はまだ黄色いへべすは食べたことがないので、今年は味わってみたいです。
☆アクティブ野菜ソムリエ フードコーディ
ネーター 斎藤里織☆
日本野菜ソムリエHP
http://www.vege-fru.com/
フードメッセンジャー:サンロクゴ マーケット(さんろくごまーけっと)
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