生産者・生産風景
農家さんに聞いた!美味しいスモモの見分け方
先日、山梨県 南アルプス市の果樹農家さんのところへ行ってきました。
育てているのは、スモモの中でも大きな品種 貴陽 です。
この貴陽は、今回訪ねた南アルプス市の落合地区で40年前から栽培をはじめ、
20年前に品種登録された新しい品種です。
驚くのは この大きさ!
Mサイズの卵と比べてみました…大きいっっ!
この貴陽というスモモは、世界一重たいスモモとしてギネスにも、載っているそうです。
そして、大きさだけではなく味も 驚くほど美味でした!
スモモは、皮がすっぱいイメージがあるかと思いますが、酸味はほとんどなく甘味が強い。
果汁がしたたり落ちるほど、ジューシー。
口の中が果汁でいっぱいで溺れそう…。
小さな実のうちから、大きくならないものを見極めて摘果するんだそうです。
最終的に着果するものの3〜4倍の果実を摘果してしまうとか…
勿体ないですが、これが美味しくて大きな果実を作るのに大事な作業です。
摘果は、スモモだけではなく果樹栽培では重要な作業です。
次回、摘果や間引きについて書こうと思います。
農家さんに美味しい貴陽の見分け方を教えてもらいました。
このように果底部(枝についていたほう)に、年輪のように輪紋があるもの
横にもひび割れのような模様があるものは、果肉が緻密で美味しいそうです。
貴陽のように果実の大きな品種は、この輪紋がわかりやすく、
大石早生やソルダムは小さいのでわかりづらいようですが
スーパーで輪紋がある大石早生を見つけたので、輪紋がないものと食べ比べてみました。
左の輪紋がみられるスモモは、果肉は少ししっかりとしていて、固いかな?とも思ったのですが、噛んだ時に初めて果汁が溢れ出て香りがあり品の良い甘みを感じました。
右は、一見柔らかく果汁が多いですが、水っぽく皮が口に残る感じがしました。
好みだと思いますが、私は噛んで初めて果汁が溢れ出すものが
みずみずしく美味しいと感じるので、左の輪紋がみられるスモモが好きでした。
山梨でいただいた貴陽も、同じように果肉が緻密で、みずみずしかったです。
そして、ご存じの方も多いと思いますが、全体的に白っぽくなっているもののほうが新鮮です。
これはブルームといって、病気や乾燥から防ぐために果実自身が出すワックス成分です。
病気やカビ・残留農薬と勘違いして避けている人も多いようですが…
ぜひ白っぽいものを選んでください。
これは、ブドウやプルーンにも見られます。
作っている人に教えてもらう、美味しいものの見分け方は本当の美味しさに気づかせてくれました。
ぜひ、お買い求めになるときの参考にしてください。
野菜や果物の力を借りて今日も元気にお過ごしください!
◇◆森加奈子◆◇
アクティブ野菜ソムリエ・アンチエイジングアドバイザー・調理師
野菜ソムリエの定休日食堂 育hagukumi>>https://www.facebook.com/t.k.b.shokudou/
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日本野菜ソムリエ協会公式HP>>http://www.vege-fru.com/
フードメッセンジャー:豊岡 加奈子(とよおか かなこ)
調理師
野菜と人をつなぎ、身体も心も整える野菜ソムリエ・重ね煮料理家です!
野菜を中心とした料理や、身体と心を整える「重ね煮」料理の料理教室を開催しています。野菜がたくさん摂れるメニュー、日々の調理が時短になる料理法、つくりおきをお伝えしています。 大学で農業を専攻していたこともあり、現在も生産地を訪れ農作業を体験し、野菜・果物が命であることを感じれるようにしています。産地レポートや野菜・果物の情報発信、店頭でのPRも得意です。 作り手の想い、野菜・果物の魅力を伝えることで、食べる人、作る人どちらも、心が豊かになるよう心がけています。