きゅうり

野菜ソムリエの生活豆知識

夏野菜のひとつである、ウリ科のきゅうり。
刺の色から、黒イボ系と白イボ系に大分されます。
現在は、下の写真のような 白イボのきゅうりが主流です。

きゅうり表面の白い粉「ブルーム」

 胡瓜の表面に、 白い粉のようなものが付着しているのを見たことがありますか？
この白い粉は「ブルーム」と言って、 きゅうりの表面を保護するろう物質。

ブルームが落ちずにあるということは、 新鮮な証拠。 かつてはこの白い粉を吹いたような ブルーム付きキュウリが喜ばれていました。   ですが、最近ではあまり見かけなくなってしまいました。   何故でしょうか。   それは、 この白い粉が農薬と勘違いされてしまったからです。   そのため、 ブルームの出ないよう品種改良が進み、 ブルームレスきゅうりが登場。   現在ではこのブルームレスきゅうりが 市場を独占するようになりました。

 美味しいきゅうりの選び方

全体にハリがあり、 触るとイボがぽろぽろ落ちてくるようなものが新鮮。   採れたてのきゅうりは、 握るとイボが痛いくらいなんです。   また、 ヘタの切り口が新しいものを選んでくださいね。  

きゅうりが膨らんでくる！  

きゅうりのヘタに近い方（太くて緑の濃い方）を チェックしてみてください。
鮮度が落ちたものや、採り遅れたものは、 この部分が膨らんできています。   下の写真で、指で持っている部分です。

逆に、 ここが硬く締まっていれば、 新鮮でパリパリきゅうりの証。   種が成長してしまっているキュウリでも、 種を取り除いて叩きにしたり、炒めたりして、 上手に使ってくださいね。

きゅうりは、ギネスナンバーワン？！

なんと！ きゅうりは、ギネスブックに載っているんです！   「世界一栄養がない果実」！！   きゅうりは、90％以上が水分なんですね。   カロリーが気になっている人には、 とっても強い味方かもしれません。   また、キュウリに含まれるカリウムは利尿作用があり 余分な塩分も一緒に排出してくれます。   ギネス級の野菜、 ぜひ日頃の食生活に活用したいですね！

「きゅうりビズ」

「キュウリビズ」は、ＪＡ東北県連協（※１）が主催する きゅうりの消費拡大PRイベントです。 ※１…ＪＡ東北県連協とは、ＪＡ全農福島、ＪＡ全農あきた、ＪＡ全農山形、ＪＡ全農みやぎ、ＪＡ全農 いわて、ＪＡ全農あおもりで構成される   水分が豊富で、体を冷やしてくれるキュウリ。   おいしくキュウリを食べて、 暑い夏を乗り切る「キュウリビズ」   みなさんも始めてみませんか？

品種

ブルームレスきゅうり

【 特徴 】 ブルームレスきゅうりは、ブルームが出ないきゅうりの総称。 白イボ系ブルームレスきゅうりは、果皮に光沢があって薄く、歯切れも良い

 四葉胡瓜（スーヨーきゅうり）

【 特徴 】
表面がごつごつしていて、刺（白イボ）が多く大きい、中国系品種のきゅうり パリッとした歯触りが非常に良く、きゅうりの風味も濃厚 生でもおいしいが、中華料理では炒め物などにも利用する 

白キュウリ

【 特徴 】
白い色のきゅうり。 緑の一般的なキュウリより、青臭さが少なく甘みもある。

 加賀太胡瓜

【 特徴 】
石川県の加賀野菜のひとつ。 黒イボ系で、直径が7cmほどの太いきゅうり。
種の部分は取り、果肉の部分が多く食べごたえ十分。漬物や煮込み料理にも。

馬込半白胡瓜（まごめはんじろきゅうり）

【 特徴 】
江戸東京野菜のひとつ。半分が白いきゅうり

ハート型・星型キュウリ（デコきゅうり）

【 特徴 】
切り口の断面がハート型だったり、星型だったり。 こういう形の品種ではなく、型にはめて成長させることで、形を作っている。

野菜ソムリエの産地レポート 〜きゅうり編〜 準備中    

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