生産者・生産風景
斎藤農園 土をめぐるドラマ後編 「おいしさの作り方」
こんにちは!フードメッセンジャーの田上有香です。
「斎藤農園 土をめぐるドラマ前篇」では、農園主である斎藤完一さんのことを「土を耕すエバンジェリスト(伝道者)」だとご紹介しました。
農業を会社組織に例えたり、土壌と微生物を人間のカラダと腸内環境に例えたり、完一さんのお話は畑という現場だけにとどまらず社会全体を見渡した内容なんです。それは完一さんが、
野菜や果物を作ることで「世の中に伝えたい想い」を強く持っているから。
ひとつひとつ丁寧な説明に真剣に聞き入ってしまいます。
完一さんの話を聞いたある女性デザイナーの方は、完一さんと完一さんの野菜が大好きになってロゴを描かれました。
このインタビュー中の卓上にあるのは安部さんの記事でご紹介があった斎藤農園の土壌調査報告書。農業とは無関係の専門機関から、完一さんの農業に共感して申し出があり調査されたものだそうです。
こうして完一さんのまわりには様々な分野のチカラが結集されて、おいしさが作られているんです!
完一さんは様々な場所で語っています。その話を聞き、土に触れ、収穫して、料理して、食べるとき「野菜っておいしいんだ!」と気づきます。
そのとき、農産物はモノではなく一連の「おいしい体験」になる んですね!
マルシェで売っている完一さんの柑橘「はるか」も、その外見から「レモンみたい」「酸っぱいの?」と聞かれることが多いのですが……
色々お話しして食べて頂くと、皆様その上品な甘さに驚き、どんどん売れます♪ グレープフルーツのように実を取り出すと食べやすいですよ!
皆様も365マーケットのマルシェで私達を見掛けたら、ぜひ色々お喋りして下さい。そしてご一緒においしい体験をしましょう♪
シニア野菜ソムリエ・田上有香
「野菜ソムリエの定休日食堂」主宰 http://www.farm-up.jp/
料理講師やグルメ漫画の脚本、食監修など
フードメッセンジャー:サンロクゴ マーケット(さんろくごまーけっと)
365market